観劇「あしたばのおひたし」オカムラ企画 @SPACE雑遊
久しぶりに観劇に行って来ました
以下、感想です
都会からある旧家に嫁いできた女性・佳乃とその周囲の人々の日常風景を描いた作品
旧家の四度の春を通して、それぞれが抱える悩みや秘密、思いが伝わってくる緻密な舞台です
味噌だまりというささやかな存在から想起される長い長い歴史
閉め忘れられた襖の隙間から漏れる光と人々の会話
魔法瓶が電気ケトルへ置き変わることで感じる時間経過の残酷さ...
特に印象的だったのは、主人公・佳乃とその遠縁で隣に住む女性・香代、旧家の次女で都会に勤める義理の姉・優子の三人の女性たち
途中から小さな違和感が気になりはじめ、終盤にある人が抱えてきた秘密が明かされます
それまでの言葉の裏側にあったたくさん努力と台詞にならなかった感情がヒリヒリと効いてきて、観ていてしんどくなる場面もありました
佳乃役・岡村梨加さんと香代役・松葉祥子さんの繊細な演技から、それぞれが過ごしてきた時間がさりげない言葉や佇まいから伝わってきて素敵でした
優子役の石井舞さんの演技は何度か拝見していますが、今回は特に台詞の向こうにある複雑な感情が滲み出ていて、より一層存在感が増したように感じました
中盤から少しずつ心がザワザワしながら、でも目を逸らせない...
そんな風に没入する演劇体験でした
今回の劇場・SPACE雑遊は、東京メトロ新宿三丁目駅からすぐに在り、こじんまりとした居心地の良い劇場でした
(腰痛持ちの私でもここの椅子は大丈夫)
何度も感じてますが、画面越しではない生のお芝居•ライブに勝るものは無いと改めて実感しました
5/1(日)〜映像配信もあるそうです🥬
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